テレビアンテナのブースターは必要か?
「ブースターって必要ですか?」
アンテナ設置のご依頼でよく質問をいただきます。
今回は、そんなブースターについて必要性と役割を解説させていただきます。
【そもそもブースターって何!?】
ブースターとは、電波をさらに強く受信するための機材であり、八木式アンテナであればアンテナ本体の棒(マスト)に一緒に取り付けられることが一般的です。
上の画像で白い箱のようなものが写っていますが、それがブースターです。
そこまで大きいものではありません。
アンテナ本体だけでは、受信レベルが安定しない場合に用いられます。
【どういったところに必要なのか?】
各ご家庭の電波は最寄りの電波塔から送られています。
その電波塔から距離があったり、電波塔とご家庭の間に電波を遮るような建物(ビルやマンション、ショッピングセンターなど)がある場合にはブースタの力を借りないとアンテナのみではなかなか受信レベルが安定しません。
また、山間部のご家庭も同様に電波を受信しにくい地域のためブースターが必要である可能性が非常に高くなります。
また、ご家庭内で複数のテレビを所有されている場合もブースターは取り付けた方が好ましいです。各テレビに電波を分ける必要性がありますので、テレビが1台だとブースターがなくても問題ない場合でも、“電波を分ける”という観点から、ブースターを取り付けた方が良いと言えます。
【ブースターを設置するメリット・デメリットは?】
メリットは前述した通り、さらに強く電波を受信することで映像がキレイに安定します。
ではデメリットはあるのでしょうか?
電波は弱過ぎるといけませんが、反対に強過ぎてもいけません。
ブースターがなくても電波が十分に受信できるような環境なのに、ブースターを取り付けてしまうと、この場合も映像に乱れが生じます。
アンテナ業者は電波の測定器を持っておりますので、ブースターがなくても問題のない地域での取り付けはしません。
DIYなどで、ご自身で工事をされるときには注意が必要です。
【ということは?】
アンテナ工事は晴れの日に行うことが一般的です。
晴れの日は他の天候に比べ一番キレイにテレビが映る可能性が高い日です。
晴れの日にブースターなしで工事を完了させてしまうと、悪天候の日に映像に乱れが生じ、追加工事となることが多くあります。
より確かにテレビをストレスなく視聴しようと思うと、やはりブースターの取り付けはした方が良いと考えられます。
ブースターを付けることで、電波を強く受信し過ぎているというケースは、電波塔にすごく近く、邪魔な建物が一切ないような地域だけですので、実はこういった環境はあまり存在せず、何かしらの建物があったりします。
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