赤ちゃんがテレビに触る・近くで見る影響とは?対策方法も解説
子どもにテレビを見せていたら、いつの間にか近寄り過ぎていて、慌てて離したという経験がある親は多いでしょう。赤ちゃんや子どもがテレビに近過ぎると、視力の低下やテレビの転倒による怪我、テレビの故障などの危険があるため注意が必要です。本記事では赤ちゃんや子どもがテレビに近付き過ぎたり触れたりするのを防ぐ対策方法をご紹介します。
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赤ちゃんがテレビに触る・近くで見ることによる悪影響とは?
赤ちゃんや子どもがテレビに近付き過ぎることで心配される影響は以下の3つです。
- 視力の低下
- コミュニケーション不足・発達の遅れにつながる
- テレビの故障・転倒による怪我
視力の低下
人は生まれたばかりの頃は眼球が発達しきっておらず、縦長の楕円状の形をしており遠視の状態です。その後成長と共に眼球が丸くなり正視になりますが、近視が進みやすい幼少期に近い距離でものを見たり、作業したりする近方作業が多いと近視化が進み過ぎて視力が低下してしまうことがあります。
また、近過ぎる距離でものを集中して見続けることで、眼精疲労や眼球が乾燥するドライアイを引き起こす恐れがあります。眼精疲労やドライアイも視力低下の一因であるため、赤ちゃんや子どもがテレビに近付き過ぎたり長時間視聴したりするのは避けるべきなのです。
コミュニケーション不足・発達の遅れにつながる
乳児期からテレビを長時間見る習慣がついていると、外で遊んだり人と関わったりする機会が減少するため、運動不足やコミュニケーション不足を引き起こすと言われています。また、小児科学会の「こどもの生活環境改善委員会」が1歳6ヶ月健診対象児1900名について行った調査では、長時間のテレビ視聴が言葉の発達の遅れにつながる恐れがあるという結果を発表しています。
子どもにテレビを見させる場合は、長時間の視聴を避け、親も一緒に楽しんでコミュニケーションを取るなどの工夫をしましょう。
テレビの故障・転倒による怪我
赤ちゃんや子どもはテレビに映っているものに触れたがるもの。また、テレビの近くで視聴していた際、夢中で振り回していたおもちゃが画面に当たってしまうこともあります。テレビの液晶は衝撃に弱く、軽い衝撃でも映像が映らなくなってしまうことがあります。また、テレビが倒れて子どもが下敷きになる危険もあるため、テレビのためにも子どものためにも、距離をとって視聴させることが大切です。
赤ちゃんがテレビに触るのを防ぐための対策方法
赤ちゃんや子どもがテレビに近付き過ぎたり、触れたりするのを防ぐ方法をご紹介します。
ベビーサークル・ベビーゲートの使用
ベビーサークルとは、赤ちゃんの周りを囲い安全を確保するためのアイテムです。テレビから離す以外にも、家事やトイレ、来客対応など赤ちゃんのお世話ができない際にも重宝します。
ただし、ベビーサークルは広めのスペースが必要で、2歳を超えるとサークルに入るのを嫌がったり、サークルを押して変形してしまったりすることが増えるため使いづらくなってきます。3際頃からはベビーゲートを使い、子どもではなく触れて欲しくないテレビを囲うようにすると良いでしょう。
ハイタイプのテレビ台や壁掛けにする
赤ちゃんにテレビを触れさせないためには、テレビをハイタイプのテレビ台に乗せたり壁掛けにしたりして触れられない高さに設置するのもひとつの方法です。ハイタイプのテレビ台は低予算で比較的簡単に設置できる一方、転倒防止策が必要です。
壁掛けテレビは空間がすっきりする効果もありますが、壁に穴を開けたり固定台を取り付ける工事が必要であったりします。ハイタイプのテレビ台にするか壁掛けにするかは、予算や取り付けの工程などを考えて決めるようにしましょう。
赤ちゃんがいる家庭ではテレビに触らないように対策をしよう
赤ちゃんや子どもがテレビに近付くと、視力の低下や発達の遅れなど、心身に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、テレビに触れることでテレビが壊れたり、転倒したテレビで怪我をしたりする危険もあります。赤ちゃんや子どもはテレビに夢中になるあまり、注意をしてもつい近寄ってしまうものなので、近づけないようにする対策をしっかりとしましょう。