テレビの音が聞こえにくい原因とは?対策や適切な設定方法を解説
テレビの音がくぐもって聞こえたり、音量を大きくしても話し声が分かりづらかったりする場合、「聴力に問題があるのでは?」と気になる人は多いでしょう。しかし、テレビの音が聞こえにくい原因は耳の問題ではなく、テレビの設置位置や設定が関係していることがあります。本記事では、テレビの音が聞こえにくい原因と対処法について解説します。
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テレビの音が聞こえにくい原因とは?
テレビの音が聞こえにくい主な原因4つについて解説します。
視聴距離が遠い
テレビには映像を楽しむ、音声をクリアに聞き取るための適正視聴距離があります。この視聴距離は一般的なフルHDテレビなら画面の高さの3倍、8kあるいは4Kテレビであれば、画面の1.5倍と言われています。この適正視聴距離よりも離れてテレビを見ていた場合、映像はきれいに見えても音声は聞き取りづらいことがあります。
テレビのスピーカー音が抜けている
テレビの音声はスピーカーから発せられています。現在販売されている多くのテレビのスピーカーは下部や背面に付いています。これは、テレビの背面の壁やテレビ台に音を反射させることを想定しているためです。しかし、テレビが部屋の中心など壁から離れた場所に設置されていたり、ワイヤーラックなど隙間がある台に置かれていたりする場合、音が上手に反響しないため、聞こえにくくなることがあります。
他の生活音が邪魔になっている
近年の住宅では、リビングとキッチンが一体化している構造も増えてきています。そのため、キッチンで台所仕事をしながらテレビを見る人も多いでしょう。しかし、家事の音は意外と大きいため、それが邪魔になってテレビとの距離が離れていなくても、聞きとりづらくなることがあります。他にも空気清浄機と近い位置で視聴していると音が聞こえにくくなるなど、生活音がテレビの音を妨げるケースは多くあります。
テレビの音が反響している
オーケストラやライブのコンサート会場などは、音の反響を考えて天井の高さや壁の材質が決められています。しかし、一般住宅ではデザイン性が重視されるケースが多いため、天井が高かったり、打ちっぱなしのコンクリートの壁であったりする場合、テレビの音が反響してしまい聞き取りづらくなることがあります。
テレビの音が聞こえにくい場合の対処法
テレビの音が聞きづらい際の対処法を解説します。
適切な視聴距離でテレビを視聴する
先述したように、テレビには快適に視聴するための適正距離があります。テレビから離れて視聴することが多い場合は、テレビの設置位置か視聴する場所を適正距離に直してみましょう。
音声の発生方向へ反射板を設置する
スピーカーの先に反響する壁やテレビ台がない場合は、スピーカーの下部に反射板を設置しましょう。反射板は木材やプラスチックなど、ある程度の硬さがあり平らであれば、どのようなものでも構いません。
また、テレビが窓際や壁際など、一見音が反射しやすい場所に設置してあっても、スピーカーの先がカーテンなど柔らかい素材や凸凹のある壁などであれば、音が吸収されたり分散してしまったりするため、音が聞き取りにくくなってしまいます。この場合も設置位置を変える、テレビ台に乗せるなどして音声が視聴者に届くように反響するようにしましょう。
ヘッドフォン・イヤホン・テレビ専用スピーカーを使う
家事をしている最中にテレビを視聴したい場合は、ヘッドフォンやテレビ専用スピーカーを使って、より近くで音声を聞けるようにすると良いでしょう。スピーカーには様々な種類があり、テレビ用には声用スピーカー機能が搭載されていて人の声を聞こえやすくするものもあります。
テレビの音質設定を変える
テレビの中には、音声を聞き取りやすくするための機能が備わっているものもあります。設定画面を開いて会話やセリフを強調させる設定に切り替えるだけで音声が聞こえやすくなったというケースもあるので、テレビの音声が聞き取りにくいと感じたら、設定を変えてみるのがおすすめです。
テレビが聞こえにくい場合は原因に合った対処法を試そう
テレビの音声が聞こえにくい原因は、主に視聴距離が適切ではない、設置位置・設定が合っていない、生活音が邪魔になっていることが挙げられます。それぞれで処置方法も異なるため、まずは原因を確かめてそれに合った対処法を試すようにしましょう。