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BS・CSアンテナの夏トラブルと解決方法(高温・直射日光編)

 

BS・CSアンテナの夏トラブルと解決方法(高温・直射日光編)

 

夏の強い日差しや高温は、家庭用の電化製品や通信機器に影響を及ぼす場合があります。BS・CSアンテナも真夏の環境では、受信状態の悪化や機器の寿命短縮といったトラブルにつながるリスクがあります。今回は、夏季に起こりやすいアンテナの不具合と兆候、具体的な解決方法を解説します。

 

夏特有のBS・CSアンテナトラブルとは

夏は日差しが強く、テレビアンテナのトラブルが多い季節です。最初に、夏特有のBS・CSアンテナトラブルを解説します。

 

高温によるアンテナ本体・LNBの劣化

BS・CSアンテナには、LNB(Low Noise Blockコンバーター)と呼ばれる受信部が備えられています。LNBは−30℃~+50℃程度の使用温度範囲が定められており、その温度を超える環境では動作が不安定になる可能性があります。真夏の直射日光にさらされると表面温度が上昇し、受信性能が低下する恐れがあります。

 

直射日光による受信性能低下

アンテナは反射板に電波を集めてLNBに導きますが、直射日光で反射板が高温になると、金属の熱膨張によって微妙な形状変化が起こります。これが結果的に指向性のズレを招き、受信感度の低下やチャンネル切り替え時の不具合を引き起こします。日中にのみ映像が乱れる現象は、これらの物理的要因に起因している可能性があります。

 

ケーブルや接続部への影響

アンテナと室内機器をつなぐ同軸ケーブルにも高温の影響が生じます。多くのケーブルは+60℃程度まで使用可能ですが、直射日光の下では表面温度がそれ以上に達することもあります。長期間にわたって高温環境にさらされると、外皮の硬化やひび割れが進み、信号ロスや接触不良の原因になります。結果として映像や音声が不安定になる可能性があります。

 

高温・直射日光が引き起こす不具合の兆候

次に、高温・直射日光が引き起こす不具合の兆候を紹介します。兆候を知ることで、大きなトラブルの前に対処できます。

 

映像・音声の乱れ

最もわかりやすい兆候は、映像や音声の一時的な乱れです。ブロックノイズやフリーズといった症状が日中のみに発生する場合は、夏の高温によるアンテナへの影響が疑われます。夕方以降に症状が改善する場合は、日中の気温上昇と関係している可能性があります。

 

受信レベルの不安定化

受信機器に表示されるレベルメーターを確認すると、午前中や夜間は安定しているのに、真昼だけ急激に低下するケースがあります。これはLNBやアンテナ本体の温度上昇による性能変化が原因のことが多く、放置すると長期的な受信環境の悪化につながります。

 

長期的な機器寿命の短縮

高温状態が繰り返されると、基板や内部の電子部品に負荷がかかり、寿命を縮める要因になります。LNBは精密部品が多いため熱ストレスに弱く、長期的な蓄積が故障として表れる場合もあります。

 

夏トラブルの具体的な解決方法

ここでは、夏のトラブルの解決方法を紹介します。自分で予防できる方法もありますので、参考にしてください。

 

設置環境の改善

最も効果的な対策は、アンテナを直射日光が当たりにくい場所へ設置することです。屋根上ではなくベランダや壁面など、日陰が確保できる位置に変更するだけでも効果があります。周囲の建物や構造物を利用して日射を避ける配置を検討することも有効です。

 

遮熱・通風対策

設置環境の変更が難しい場合は、遮熱シートや専用カバーを利用すると、直射日光の影響を軽減できます。また、アンテナの背面やLNB周辺に通風を確保し、熱がこもらないようにする工夫もよいでしょう。遮光材を取り付ける際には、電波の受信面を妨げない位置や材質を選ぶ必要があります。

 

ケーブルの保護

同軸ケーブルは直射日光による劣化を防ぐため、モールや配管で覆うことが推奨されます。長期間使用しているケーブルは、耐候性や耐熱性に優れた製品へ交換することも検討しましょう。ケーブルの劣化は徐々に進行するため、外観に異常が見えない段階でも定期的にチェックするとよいでしょう。

 

定期的な点検・メンテナンス

夏前や夏後のタイミングで、受信レベルの測定や固定金具の緩み確認を行うことで、不具合を未然に防げます。強風や台風後は、アンテナの方向ズレや金具の状態をチェックする習慣をつけると安心です。定期的なメンテナンスは、突発的な映像トラブルのリスクを大幅に減らす効果があります。

 

まとめ

夏の高温や直射日光は、BS・CSアンテナにさまざまな影響を与えます。LNBや反射板の性能低下、同軸ケーブルの劣化、受信レベルの不安定化といったトラブルは、設置環境や遮熱対策、定期点検によって多くの場合は未然に防ぐことが可能です。

真夏の昼間にのみ症状が出る場合は、熱が要因である可能性が高いため、環境改善を優先的に検討することが重要です。また、自力での対応が難しい場合や安全性に不安がある場合は、専門業者に依頼することで安定した受信環境を維持できます。

正しい知識と定期的な対策を行うことで、夏季でも安定した衛星放送の視聴が可能です。

自分で対応できない場合は、専門業者に相談する選択肢も有効です。

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