【BSアンテナ】配線を家に引き込む3つの方法を解説。
BSアンテナの設置もでき、ケーブルもテレビもBS対応のものを用意した。しかしこれだけではBSの視聴はできません。アンテナが受信した電波をテレビに伝えるように、屋外から家の中に配線を引き込む専用の工事が必要になります。今回の記事では、配線工事についての方法をご紹介します。
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BSアンテナ設置後は配線工事が必要
BSアンテナの設置後は、アンテナが受信した電波をテレビが受けるために両者をケーブルで繋ぐ必要があります。つまり、屋外に設置したアンテナから出るケーブル配線を家の中に引き込む必要があるのです。この引き込みには配線工事が必要になり、方法も家の構造などに合わせて複数に分かれています。
BSアンテナの配線を家に引きこむ方法
では、配線を家に引き込むにはどのような方法があるのでしょうか。代表的な3つの方法をご紹介します。
エアコンのダクトを使用する
まず、特別な機材や工事を必要としない方法が「エアコンのダクトからの引き込み」です。エアコンが取り付けてある家では、既にエアコン用の壁穴があいているので、そのスペースを間借りして配線の引き込みを行います。新たに壁を傷つけることなく、設置も撤去もリスクなくおこなえるのが最大の魅力ですが、デメリットもあります。
まずは、テレビの位置関係との兼ね合いです。ダクトとテレビの位置があまりにも離れている場合は、家の中で長い配線を引かなければならず、室内の景観を損ねてしまうでしょう。さらに、ダクトを正しく取り付けないと隙間から雨水や虫が侵入する可能性もあります。ダクトの構造を正しく把握し、しっかりケアをして貰わないと余計なリスクが増える恐れがあります。
隙間ケーブルを用いる
壁に穴を開けたくない、だけどいい位置にエアコンダクトがない場合におすすめなのが「隙間ケーブル」を用いた配線の引き込みです。隙間ケーブルは、ケーブルの心線を並列に並べて被覆しており、厚みが1mm以下のものもあります。これを窓のサッシ枠に沿うようにして張り付けると、窓の開閉や気密性に支障をきたさず、ケーブルを屋内に通すことが可能です。
ただし、薄い隙間ケーブルは耐久性も弱くなっています。あまり頻繁に開け閉めする窓につけると、それだけ寿命が早まるため普段あまり使用しない窓を選びましょう。また、アンテナからテレビの位置が家の構造上遠くなる場合は、受信データの伝送速度に影響が出ることがあるため、事前に設置環境の確認が必要です。
壁に穴を開ける
アンテナとテレビの距離などに関係なく、最短ルートで配線可能なのが「壁に穴を開けての引き込み」です。木造建築やモルタル造りの外壁であれば、ドリルを使って簡単にアンテナ配線用の穴を開けられます。
しかし賃貸ではまず使えない方法で、さらに一度開けた穴は元通りに塞げません。持ち家だとしても、穴を開けると建物の資産価値が下がるケースも考慮しておきましょう。また、穴を開ければ外気や雨水・虫などの侵入も考えられます。ケーブルを通したあとの隙間をしっかりパテで埋め、こうした外からの影響を受けないようにケアして貰うことが大切です。
配線工事は自分でできる?
配線工事に関しては、専門業者でない個人の作業は推奨されていません。まず高所のアンテナから配線を引く作業は危険をともないます。そして、テレビとアンテナの位置関係から適した引き込みの方法も、プロの目で見て最適なものを選択したほうが、後のトラブルが少なくなるでしょう。無理に自分で作業をして、結局やり直しとなれば費用もかさみますので、プロのアンテナ工事専門業者への依頼がおすすめです。
配線工事はどこに頼めばいい?
配線工事は大手家電量販店・ホームセンター・電気店・アンテナ工事専門業者に相談が可能です。その中でも、自社でアンテナの工事から配線まで全て一任で行っている、アンテナ工事専門業者がおすすめ。専門的な知識が高いため、最適な配線方法を提案してくれる他、アフターフォローの相談もしやすいのが魅力です。近場であれば即日作業もしてくれるので、まずは専門業者を探してみてください。
配線工事は知識が必要!専門業者に依頼しよう
配線工事は、ただアンテナとテレビを繋げばいいだけでなく、専門知識を必要とする場合が多いです。個人判断での作業は、ケガやアンテナ・テレビを故障させる原因になりかねません。しっかりと知識のあるプロの診断と作業が一番安心な方法ですので、必ず専門業者に依頼をしてください。
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