UHFアンテナとVHF アンテナの違いは?
以前、投稿した記事を読んでいただいたお客様からVHFアンテナの質問をいただきましたので、UHFアンテナとの違いを説明致します。
前回の記事は、URLをクリックして覗いてみてください。
https://antenna-dr.com/staff-blog/3966/
【UHFアンテナとは?】
地上デジタル放送(地デジ)を視聴するために必要なアンテナです。
最近ではよく「魚の骨みたいなアンテナ」と呼ばれています。
降雪地帯用の「雪害対策アンテナ」や、潮風が吹く沿岸地帯用の「塩害対策アンテナ」など、“魚の骨”にも種類があります。
ご自身で設置される場合は、それぞれの地域に合ったアンテナを購入してください。
見た目はほぼ変わらないので注意が必要です。
【VHFアンテナとは?】
地上アナログ放送を見るためのアンテナです。
UHFアンテナとの見た目の違いは、「魚の骨の頭がない」ことです。
また、UHFアンテナは一本の棒が何本も一本の長い棒にくっついていますが、VHFアンテナでは一本だけ横長の楕円になっています。
UHFが魚の骨なら、VHFはトンボ(やや無理やりですが)に見えます。
ちなみにVHFアンテナはラジオ用にも使用可能です。
【それぞれのメリット・デメリットは?】
アナログ放送が主流だった頃はよく「ゴースト現象」になったりしていましたが、デジタル放送になった今では滅多になくなりました。
テレビに映っている物や人が二重に見える現象です。
また、デジタル放送ではテレビ番組を視聴するだけでなく、リモコンを使ってクイズに答えたり、プロ野球の試合結果を見たりと、視聴者側が様々な操作ができるようになりました。
ですが、デジタル放送はアナログ放送に比べ、受信障害が起こりやすいという難点もあります。
近年よくポストに「700Mhzによる受信障害のお知らせ」が総務省の差出人で投函されていることがあります。
アナログ時代には見たこともないお知らせです。
アナログに比べると繊細なんですね。
でも、““叩けば直る””あの時代もデジタル放送では考えられないので、懐かしさをもう一度味わいたいものです。
【VHFアンテナは不要?】
時代は既にデジタルです。
アナログ放送は数年前に終了しています。
VHFアンテナでデジタル放送を視聴することはできません。
古い家に立っているアンテナは経年劣化により転倒しやすくなっています。
毎年、台風シーズンには撤去の依頼が多くなるのはそのせいでしょう。
特に空き家にアンテナが立っている住宅は、ご近所さんに迷惑をかけてしまう恐れもありますので、近い将来、撤去をご検討された方がいいかもしれません。
「撤去ぐらいで業者を呼ぶのはもったいない」
確かにそうかもしれません。
ですが、他のアンテナの方角にズレが生じる可能性があり、これは日曜大工では解決できません。
そうなってしまうと余計に高い金額を業者に払わねばならないので、できれば最初からご依頼いただければと思います。
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