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線状降水帯とは?発生時の対策や大雨によるテレビ不具合の対処法も紹介

線状降水帯とは?発生時の対策や大雨によるテレビ不具合の対処法も紹介

 

最近、日本全国で線状降水帯が発生して、大雨の被害をニュースで見る機会が多くなりました。しかし、線状降水帯について具体的に知っている方は少ないのが現状です。梅雨に入り、大雨に遭遇する機会が増加するでしょう。今回は、線状降水帯の特徴や対策、大雨によってテレビが映らなくなる原因と対処法を紹介します。原因を理解しておくことで、不具合が発生した場合にも冷静に対応できるようになります。

 

線状降水帯とは?

線状降水帯とは、発達した積乱雲が帯状に発生して、数時間に渡り激しい雨を降らせる現象です。線状に伸びる長さは約50~300km、幅は約20~50kmと広範囲で強い雨を降らせます。

また、夏の時期に多いゲリラ豪雨とも異なる特徴を持っています。

ゲリラ豪雨は、短時間で局地的に激しい雨を降らせるのに対して、線状降水帯は長時間に広い範囲で大雨を降らせます。日本では5月~7月頃に梅雨の時期に入るため、ますます雨の日が増えるでしょう。

 

線状降水帯による豪雨への対策

線状降水帯の発生時には、土砂災害や洪水による災害発生の危険度が、急激に高まります。

発表された時点で雨が降っている場合もあるため、以下の点に注意しましょう。

  • 外出や屋外での作業を避ける
  • 川や海に近づかない
  • 避難所への避難など、状況に応じた適切な避難を行う
  • 気象情報・自治体からの避難情報を定期的に確認する
  • 避難が危険な場合は、家の中や崖・川から離れた場所で身を守る

 

線状降水帯による集中豪雨は、人命の危険を伴う大災害の恐れがあるため、危機意識を持ち、テレビやラジオでの情報収集が大切です。

 

大雨が降るとテレビが映らなくなる原因

大雨によるテレビ視聴不具合の原因は、テレビアンテナに雨が直接付着することによるものから障害物による間接的なものまで、さまざまです。代表的な原因を4つ紹介します。

 

大雨で電波が遮られてしまった

テレビの電波は、雨の影響を受けやすいと言われています。

地上波は電波塔から、BS/CS放送は衛星から電波を発信し、自宅のテレビアンテナで受信する仕組みです。雨が降ると、電波が遮られてしまうため、自宅に届く電波が通常よりも減衰します。強い雨の日には、モザイク状や画像が停止する現象を引き起こします。これは、電波が雨粒に吸収・反射されて弱まる「降雨減衰」という現象が原因です。高周波な電波ほど雨の影響を受けるため、BS放送は影響を受けやすいでしょう。通常の雨では多少映りが悪くなる程度ですが、雨量が多い日には、受信が難しい不具合も多く見受けられます。

 

アンテナが倒れた

昨日までテレビが視聴できていたのに、雨が降った途端に映りが悪くなったり、映らなくなった際には、アンテナ本体が倒れているかもしれません。屋根にあるアンテナは、自分でメンテナンスができないため、長年の使用で劣化してしまい、外れてしまう可能性もあります。特に業者へ頼まずに、ご自身で設置した場合には、倒れたり落下が発生しすいでしょう。再度、設置すれば受信できますが、根上の作業は危険を伴うため、専門業者への依頼をおすすめします。

 

アンテナの向きが変わってしまった

アンテナの向きが変わってしまうと、目視での確認は難しくなります。自然に元に戻る可能性は低く、アンテナの向きを修正する必要があります。また、アンテナに水分が残ると、電波受信の強度が下がる恐れもあります。屋根にあるアンテナの確認は高所作業になるため、ご自身では行わずに、専門業者に依頼しましょう。

 

配線がショートしてしまった

アンテナの見た目からは故障が見当たらない場合は、アンテナ内部の配線がショートしているかもしれません。判断を難しくさせている原因として、ショートが原因で映らなくなってしまったとしても、天気が良い日が続き、水分が蒸発すると映るようになります。

この場合には、雨が降るとまた映らなくなってしまい、雨が原因と判断されてしまいますが、実際はショートが原因です。雨水の侵入を繰り返すと時間の経過に従い、ケーブル内が腐食するリスクが高まります。

 

障害物が影響している

雨や風の影響で、障害物が飛んできてアンテナ本体に引っかかっていたり、電波の受信方向に大木が倒れて電波を遮断している恐れもあります。引っかかっている障害物であれば、除去することで受信状況が回復します。しかし、受信方向に障害物がある場合は、ご自身では対応できないため、復旧を待つしか方法がありません。

 

 

大雨でテレビが映らなくなったときの対処法

ここでは、前述の原因に対しての対処法を4つ紹介します。

 

雨が避けられる場所に設置する

アンテナの設置場所を、雨が避けられる場所に移動して、改善できる場合もあります。ただし、軒下やベランダでは家の屋根が電波を遮断してしまう恐れもあるので、設置場所については専門業者に相談しましょう。

 

アンテナの向きを調節する

アンテナは少し向きが違うだけでも、電波受信レベルが異なります。受信方向を決めて、アンテナが動かないように固定することが重要です。また、アンテナを支えている支柱が劣化して、アンテナが傾くこともあるので、定期的なメンテナンスが必要です。支柱を頑丈にするという手段もあるので、環境に応じた支柱を選びましょう。

 

防水グッズを利用する

撥水シートをアンテナ本体に覆うことで、雨の付着を防止できます。雨による電波の減衰を予防でき、アンテナ本体の劣化を遅らせます。また、アンテナケーブル用の防水キャップも販売されています。自宅のアンテナ設置状況に合わせて防水グッズを使用するのも対策の一つです。

 

ブースターを活用する

ブースターは、電波を増幅させる働きがあります。雨のダメージを軽減させるのではなく、雨により影響を受けた電波を補強する方法です。ブースターは、手順を間違えると映りが悪くなったり、不具合が解消されない場合もあるため、専門業者に依頼しましょう。

 

まとめ

今回は、線状降水帯と大雨によるテレビ視聴の原因と対処方法を紹介しました。

 

大雨によるテレビ不具合を予防する方法のポイントは、以下になります。

 

    • 雨が避けられる場所に設置する
    • アンテナの向きを調節する
    • 防水グッズを利用する
    • ブースターを活用する

 

雨が降った後は、屋根の上も滑りやすいため、専門業者への修理をおすすめします。線状降水帯は大災害に繋がる恐れもあり、テレビやラジオでの情報収集が欠かせません。テレビアンテナの定期的なメンテナンスを心掛け、災害に備えましょう。

 

 

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