テレビアンテナ修理の費用目安と自分で対処できる方法を解説!火災保険の適用や交換の判断目安も
「テレビアンテナの修理はどのくらいの費用がかかるのだろうか」、「自分でも修理することができるのだろうか」
テレビの故障原因は様々ですが、自分で対処できる方法もあります。本記事では、アンテナ修理費用の目安、アンテナ修理を自分で対処する方法、火災保険の適用について解説します。故障の際に慌てずに対応するため参考にしてください。
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アンテナ修理費用の目安
アンテナ修理の費用は3万円以内が目安になります。しかし修理内容によって価格は変動します。
位置の修正や倒れたアンテナを戻すだけであれば作業費だけで済みますが、ブースターや配線交換が必要な場合は追加費用がかかります。
アンテナの破損や経年劣化が修復できない場合は、交換に必要な本体費用がかかります。
アンテナの修理が必要な状況
アンテナの破損や傾き
アンテナに破損や傾きが見受けられると、本体の交換や位置の調整が必要になります。数mmの傾きでも電波を正しく受信できず、画質が不安定になります。
ご自身での調整は微調整が難しく、屋根上での作業も危険なため業者に依頼しましょう。
倒れたアンテナは立て直しで使用できますが、壊れている可能性もあるため、交換費用も用意しておくと安心できます。
テレビに「E201」のエラーコードが表示される
エラーコード「E201」は、電波の受信レベル(アンテナレベル)が低いときに表示されるエラーコードです。
ケーブルの抜き差しやテレビを再起動しても表示が消えない場合は、アンテナの傾きや破損が原因として考えられます。業者に依頼しましょう。
ブロックノイズが発生する
テレビにブロックノイズが発生する原因は、電波不足がほとんどです。
ケーブルのゆるみや、多数の分配数があることで電波が届きにくい可能性があります。ケーブル交換以外に電波強度を上げるためにはブースターの設置が必要になります。
悪天候の時だけテレビの映りが悪くなる
強風や台風・豪雨・雪の悪天候によって、電波が届きにくくなるため、一時的に画像や音声の質を下げた放送に切り替わります。何度も画像や音声の質が低下する場合は、ブースターの設置で改善できます。
アンテナの修理が必要な状況
エラーコード「E100」「E101」が表示される
B-CASカードを何度か入れ直し、カードの汚れを拭き取ることで改善します。
エラーコード「E202」「E203」が表示される
テレビに電波が届いていないため、電源ケーブルを接続し直します。
エラーコード「E209」が表示される
衛星アンテナケーブルのショートが原因のためBS/CSアンテナケーブルの芯線がシールド部分に接触しているか確認してください。接触していない場合はコンバーター電源を切るか、受信設定からアンテナ電源の設定が正常か確認します。
テレビの映像は映らないが音が出る
テレビの映像が映らずに音だけ聞こえるときは、 内蔵コンピュータのトラブルや、ケーブルの接触不良が考えられます。テレビが映らないときは、対処法としてトラブルをリセットするための再起動を行うと解決できる場合があります。再起動で直らずケーブルの緩みでも改善されなければ、ケーブルの破損や断線が考えられるので、ケーブルの交換を検討します。
テレビ画面にノイズが入る
テレビ画面にノイズが入るときは、 ケーブルの接続不良や電波が不足している可能性があります。テレビ周りのアンテナケーブルに抜けや緩みがないか確認します。アンテナケーブルをしっかり接続することで、電波がテレビまで届いて画面が正常に戻ることがあります。変化がなければ、ブースターの設置も検討しましょう。
特定のチャンネルが映らない
特定のチャンネルが映らないときは、 チャンネルが取得できていない状態です。
雨や障害物に遮断され電波が届かない、放送局が休止しているといった原因が考えられます。
特定のチャンネルが映らないときは、各チャンネルの受信レベルを確認します。改善されなければ、受信感度の強いアンテナの交換も検討します。
番組表のみ映る
番組表だけ映るときは、チャンネル設定の不具合の可能性が高いです。
居住地域の放送局に変更があった場合、チャンネルを再設定しないとテレビが映らないことがあります。改善されなければ、テレビのサポートセンターに相談してください。
何も映らない
テレビ画面に何も映らないときは、 B-CASカードのICチップの接触不良が考えられます。
受信設定が間違っている、アンテナとテレビが正しく接続されていない、テレビ本体が故障している可能性もあります。対処方法はB-CASカードをカードに記載の矢印がテレビに向くように差し直しましょう。さらにテレビの再起動や電源プラグの緩み、受信設定の確認も行うのがおすすめです。その他にも家具の配置換えでコンセントが抜けてしまった、B-CASカードが抜けている、テレビボタンを押し間違えていることが原因として考えられます。
火災保険でアンテナ修理は安くなる?
アンテナの修理は原因によって火災保険が適用されるケースがあります。
火災保険が適用される条件
故障の原因(自然災害)
台風や竜巻、積雪などの自然災害や、鳥が飛んできたことが原因でアンテナが故障した場合、火災保険が適用される可能性があります。テレビアンテナは物置や塀と同様に、建物の一部として認められているため、補償対象に含まれます。経年劣化での故障は保険適用外です。
契約保険の仕組み(フランチャイズ方式・エクセス方式)
保険には、フランチャイズ方式とエクセス方式(免責方式)の2種類があります。フランチャイズ方式は、損害額が20万円を超えれば全額支払われ、20万円に満たなければ一切支払われません。免責方式とは、設定の免責金額を被害額から引いて支給される仕組みです。「5万円」で設定の場合、修理費用が「8万円」かかると、支払われる額は「3万円」になります。
火災保険申請の流れ
アンテナ修理において火災保険を申請する流れは以下になります。
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- 1.アンテナ工事業者に見積もりをもらう
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- 2.保険会社に連絡して状況を説明し、現場の写真や見積もりを提出する
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- 3.受理されれば保険金が下りる
火災保険は、過去3年間の被害であればいつでも申請できます。被害状況と保険会社の判断によって受理の可否が変わるので、加入の保険会社に連絡してみましょう。
弊社ではお客様が1日でも早くテレビをご覧いただけるよう、即日工事をすることも可能です。
アンテナの修理・交換の判断基準
アンテナの不具合は修理・調整で直ることもありますが、以下の状態の場合は交換した方が良いです。
寿命が近い
今後、不具合を起こす可能性が高い
八木式アンテナで自然災害による破損
八木式アンテナは雨風の影響が受けやすく、自然災害による破損であればデザインアンテナに変更した方がいい
これらの場合は今後も不具合を繰り返す可能性が高いため、修理よりも交換した方が長い目で見ると余計な費用をかけずに済みます。
まとめ
テレビアンテナの故障は自分で対処できることから工事業者に依頼しなければいけないものまで様々です。自分で修理することによって、故障範囲が広くなってしまうことがありますので、自分での修理が難しい場合はテレビアンテナ業者に依頼しましょう。
アンテナ修理を先送りにすると、破損の悪化や腐敗によって部品が落下するなど、被害が大きくなります。定期的なメンテナンスや部品の交換がテレビアンテナを長持ちさせる結果につながりますので早めに修理を依頼しましょう。