光回線の工事で注意すること!トラブル事例とその回避方法を紹介
光回線は、光ファイバーを利用してデータ通信を行う通信技術です。光信号に載せてデータを送受信するので、速度が圧倒的に速くなるだけでなく安定した通信が可能となります。そのため、光回線を利用する人が増えているのですが、一方で光回線の工事において、さまざまなトラブルが発生するケースが報告されています。
本記事では、光回線の工事内容を簡単に解説した後で、光回線の工事でよく起こるトラブルとその回避方法を紹介します。
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光回線の工事内容
光回線の工事は、光ファイバーケーブルの敷設や接続作業を含み、全ての作業が終了するまでに2時間ほどかかります。光回線の開通工事の内容を順番に説明すると、まずは、建物の内部に光回線用のコンセントを設置することから始めます。次に、設置した光回線用のコンセントを通して光ファイバーケーブルを建物の外から内側に引き込みます。
この時、光ファイバーケーブルで受信するのは光信号であるため、それを電気信号に変換する光回線終端装置(ONU)を宅内に設置しなければなりません。最後に、光ファイバーケーブルに繋げた光回線終端装置をルーターと接続することで光回線の開通工事は終了となります。
光回線の工事でよく起こるトラブルとその回避方法
光回線の普及が進むにつれて、光回線の開通工事でよく起こるトラブルの報告事例も増えています。便利で快適な生活を送るために導入したものが、トラブルやストレスの種になってしまっては元も子もありませんよね。このようなトラブルを回避するためにも、どのような問題が起こりやすいのかを知り、その問題に対する対策や注意点をしっかりと押さえておきましょう。
悪徳業者から強引に契約を結ばされる
光回線の工事において、利用者が悪徳業者から強引に契約を結ばされるというトラブルがよく起こっています。特に高齢者をターゲットとしたケースが多く、「安くなります」という甘い言葉を使いながら何度も繰り返し電話をしてくるので、最終的にはしょうがなく契約を結んでしまう人が多いようです。
このようなトラブルを回避するためには、曖昧な返答でその場を収めようとするのではなく、はっきりと「必要ありません」と断る姿勢を見せることがとても大切です。もしも、断り切れず契約を結んでしまった場合は、8日以内ならば「初期契約解除制度」が適用されるので、直接通信事業者に連絡を入れるか消費者ホットラインに相談して解決しましょう。
大家さんや管理会社への説明不足
光回線の開通工事では、光ファイバーケーブルを電柱から引いて屋内へ引き込む必要があります。その際に、外壁にケーブルを固定したり壁に穴を開けたりする必要も出てくるので、賃貸物件の場合は、事前に大家さんや管理会社へ許可を取っておく必要があります。相談せず勝手に工事を進めてしまうと、後々大きなトラブルに発展しかねないのでしっかりと承諾を得たうえで進めるようにしましょう。
光回線機器の設置場所を決めていない
建物内には、光回線の機器を設置するのに向いている場所とそうでない場所が存在します。例えば、家族が集まるリビングやパソコンを使う仕事部屋は、光回線の機器を設置するのにおすすめの場所だと言えます。しかし、キッチンやトイレなどの水回り周辺は避けた方が良いでしょう。
また、光回線を使用するには、ルーターなどの機器を設置する場所に光コンセントを取り付けなければなりません。この光コンセントの取り付けには工事が必要となるため、設置した後で場所を変更したい場合は、再度工事を行わなければならず、無駄なコストがかかってしまいます。このようなトラブルを避けるためにも、初めから光回線機器の設置場所をしっかりと決めておくようにしましょう。
まとめ
光回線の開通工事は難しいものではありませんが、事前の準備を怠ると予期せぬトラブルを招いてしまいかねません。しかし、しっかりとした事前確認や準備を行うことで、問題の多くを回避できます。光回線の工事を行う予定がある方は、今回紹介したトラブル事例やその回避方法を参考にしてみてください。